1.音には大きく分けると2種類がある

私たちの日常生活では様々の音に接しています。
道を歩いていると、道路からは自動車が移動する際のエンジン音やクラクションの音から始まり道路工事を行っている建設機械の音などをよく耳にします。

また、難聴者向けの信号からの音や店から漏れ出る音もあります。
特にパチンコ屋からはジャラジャラというパチンコの玉がぶつかる時に発せられる音と同時に店内で流れる勢いのある歌謡曲が印象的です。

この様に考えると私たちが日常耳にする音には大きく分けると2種類がある事が分かります。
先ほど挙げた例を用いると、1つはエンジンやパチンコ玉のぶつかる音の様なランダムな印象を受ける音と難聴者用の信号機から流れる音楽やパチンコ屋から漏れ出る勢いのある歌謡曲です。

ここで図らずも前者については音といい後者については音楽という言葉を日常で使い分けている事が分かりますが、では音と音楽とはどのような違いがあるのでしょうか。

両者の違いでまず最初に挙げられるのが、流れる調子がランダムなのか何かしらの規則性があるものなのかという点です。
単に音といわれる場合にはランダムなものを指し、音楽と呼ばれるものには規則性がある事を私たちは日常的に感じ取っています。

2.音楽療法と呼ばれる医療行為

音の中でも音量が大きいものは騒音と呼ばれますが、騒がしい音の字が示すように何かしら人間の気分を悪くさせたり不愉快にさせたりします。
それに対し、整った調べは心を動かされ感動すらおぼえるます。
物理的には空気の振動にすぎず同じ様子の2つが人間に対し全く対局の効果を与える事は興味深いものです。

人間が不愉快に感じるという事は、本能的に生命に危険を及ぼす可能性がある事をしましますので、太古において人間を含む動物は大きな騒音を聞いた時にはその場が危険であると察知してその場を離れる様に行動をしたでしょう。

それに対し規則正しい調べは、人間にとって何か利益になる事がある為に好むようになったと考えられます。
この事を医学に追い要したものが音楽療法と呼ばれる医療行為です。

この療法の基礎的な考え方としては、人間は心臓の鼓動をはじめとして規則正しいリズムを聞くことにより安心するというものです。
規則正しいという事は調べに何らかのルールがあるという事になりますが、一番最初に思いつくのが決まった周期のリズムを打つという事が特徴です。

3.認知症や難病などの物理的な障害を持つ場合にも有効

決まったリズムでは、一回リズムが打たれると次にいつリズムが打たれるかが予測できるという事を示します。
この様に考えると人間は色々な事態が予測できる事に安心を感じるという事になります。

騒音の場合には、ランダムな音の強弱が続きますので次にいつ拍子がとられるかがわからないために不安になり心理的に大きな負担となります。
太古では、本能的に生命の危険を察知する為にこの様な性質が備わっていったのでしょう。

この療法が注目されているのは、単に心持というものだけでなくADやHDを含めた認知症や難病などの物理的な障害を持つ場合にも有効である事が示された症例が多くある事です。

これらの事は、心持の話というのは単に心の問題という面だけでなく私たちの体全体に大きな影響を与え、最も有効に作用する時には老化現象や精神障害の治療にも有効である事を示しています。

とかく私たちは心と体の問題は別々のものと考えがちですが、この様な実証された療法が効果を発揮する事からもわかる様に心を形成する頭脳も体の一部であり、心の問題と体の問題は基本的な部分では同じものであるという事が再認識されます。

この様に考えると私たちが健やかに人生を過ごすために、音楽を活用する事は大変効果のある事です。
積極的にこの効果を利用する事が私たちの生活を豊かにします。